1泊2日。那須で見つける、穏やかなふたり時間

今回の舞台は、雄大な那須連山を望む、高原のまち・那須塩原。
森の香りを感じながら車を走らせると、カフェや雑貨店、地元の味との出会いが待っています。

 

目次

  1. 都内を出発-那須へ
    みちくさスポット

  2. チェックイン-自然の中での豊かな時間

    • 夕ごはんのメニュー

    • 朝ごはんのメニュー

  3. チェックアウト-キャビン周辺でみちくさ
    みちくさスポット

  4. 旅の余韻

 

旅のはじまり

東京から車でおよそ2時間半。都会の景色が、ゆっくりと緑に染まっていく。

今回の旅のお相手は、アウトドアクリエイターのYURIEさんと、パートナーのしゅんすけさん。
向かうのは、那須の森に佇む〈SANU 2nd Home 那須3rd〉。
森のなかで温泉に浸かり、サウナにととのう——

そんな、ふたりの1泊2日におじゃまします。

 

【1日目】11:30 水車の里 瑞穂蔵でランチ

〈水車の里 瑞穂蔵〉は、那須のコシヒカリを使った「かまど炊きごはん」を味わえるお店。

昔ながらの味噌に、素朴なお漬物。どれもやさしい味わいで、身体にすっと染みていく。おこげを探しているうちに、おひつの中は空っぽに。旅のはじまりにぴったりの、うれしい昼ごはんだった。

隣の土産処には、地元の調味料や加工品がずらり。夜ごはんのことを思いながら、ついつい手が伸びてしまう。

 

車を北へ走らせ沼原湿原へ

標高約1,230メートル。〈沼原湿原〉は、那須火山帯の活動から生まれた湿原だという。高山植物や野鳥の宝庫としても知られ、訪れるたびにちがう表情を見せてくれる。

駐車場に車をとめて、歩くこと約20分。木もれ日の中、ぴょんぴょんと猿たちが跳ねているのを横目に、森の道をずんずん進んでいくと——

ぱっと視界がひらけて、湿原があらわれた。

足元はふかふかの苔、山並みがぐるりと見守っている。きれいに整備された木道のおかげで、スニーカーでも安心。初めてのハイキングにもぴったりな、ちょっとだけ冒険気分になれるコースだ。

 

みちくさスポット

📍水車の里 瑞穂蔵 - Google マップ

かまど炊きのごはんが人気の和食処。ふっくら炊き上げたお米を、おひつでたっぷり味わえる。畳の座席でゆったりと過ごせる店内は、旅のスタートにぴったり。隣接する土産処では、地元の調味料やお米も販売されている。

📍沼原湿原(ぬまっぱらしつげん) - Google マップ
那須塩原市の標高約1,230mに位置する高層湿原。トレッキング初心者でも歩きやすい木道が整備されており、春から初夏にかけては芽吹いた植物や野鳥に出会える。森を抜けると広がる静謐な風景が、心をそっと整えてくれる。

 

15:00 チェックイン

スーパー〈ダイユー 那須高原店〉で地元食材を調達し、車を走らせること10分あまり。

今夜の宿、SANU 2nd Home 那須3rdがあるのは、木々が深まる山道の先。目印の石垣看板が見えてくると、気持ちも自然とほぐれてくる。

〈SANU STUDIO RAY〉はキャビン型とは異なる連棟タイプ。まっすぐに伸びた庇(ひさし)が印象的な外観は、森の中にそっと浮かぶ隠れ家のようだ。

 

森の中のプライベート温泉

部屋に入ると、窓の向こういっぱいに緑の森が広がっていた。
小さな鳥のさえずりが風にまじり、木の葉を揺らす音とともに、心地よく響いてくる。

ベランダには湯船。そして蛇口には「温泉」と「水」の文字。
そう、ここには本物の温泉が引かれていて、森を眺めながら、好きなときに、好きなだけ湯に浸かれるのだ。

この後のサウナに備え、待ちきれない様子で水風呂をためるしゅんすけさん。空は、ゆっくりと夕暮れに染まっていく。

リビングには、窓の外を見渡せるように、大きなダイニングテーブルとソファが並んでいる。

本を手に取り、地元のスーパーで見つけたハーブでお茶を淹れ、ソファにそっと腰を下ろす。外の緑をぼんやり眺めながら、静かな時間に身をゆだねる。

 

夕暮れのサウナでととのい時間

夕方、サウナがちょうどいい温度になってきたので、水着に着替えて、いざ「ととのいタイム」へ。
サウナルームは、ふたりで入るのにちょうどいいサイズ感。
窓からはやわらかな光が差し込み、森の景色がそのまま一枚のアートのように広がっていた。

ロウリュでじんわりと汗をかき、そのまま隣の水風呂へドボン!火照った体に、ひんやりとした水が心地よくしみわたる。

 

地元の味とナチュラルワインと

YURIEさんが手際よく仕上げていくお皿に、「おお〜!」と思わず声が出る。テーブルの上が、あっという間に華やかになった。

お部屋のワインセラーには、ナチュラルワインが3本。どれにしようか迷う時間もまた、旅の楽しみのひとつ。
今夜は白。やさしい味わいが、那須の夜にすっと寄りそってくれた。

夕ごはんのメニュー

  • 地元野菜とフルーツのサラダ

  • トマトとブラッターチーズ

  • グリルアスパラとトルコ風ヨーグルトソース

  • 那須和牛のステーキ

 

「こういう時間があるから、いろんなとこに行けるんだよね」とYURIEさんがぽつり。
自然のなかでゆっくり過ごすからこそ、日々の暮らしや仕事にも向きあえる。

そんな話をしながら、寝る前にベランダへ出ると、空にはびっしりと星。
街の明かりが届かないこの場所では、夜空がぐっと近く感じられる。

 

【2日目】8:30 サウナと朝のコーヒー

次の朝。目を覚ましてすぐに、サウナのスイッチを入れる。入りたいときに、いつでもサウナと温泉に浸かれるのが、この場所のいいところ。

ゴリゴリと音が聞こえてきたと思えば、しゅんすけさんがコーヒー豆を挽いてくれていた。

自宅でも道具をそろえて「いつかコーヒー屋さんをやってみたいんだよね」と話すほどのこだわり派。SANU 2nd Homeには本格派も唸るミルやドリッパーが揃っていて、コーヒー好きにはたまらない朝のひとときが待っている。

その間に、YURIEさんが手際よく朝ごはんの支度をしてくれていた。

色とりどりのワンプレートには、地元のベーグルやソーセージ、旬の野菜を使ったサラダが、丁寧に盛りつけられていく。窓の外の景色を眺めながら、コーヒーの香りと朝の空気がすーっと混ざり合って、体の内側から、じわりと目が覚めていくようだった。

朝ごはんのメニュー

  • もちもちベーグル

  • レモンペッパーのソーセージ

  • スクランブルエッグ

  • いちご

  • ラディッシュとスナップエンドウのミックスサラダ

 

11:00 チェックアウト

チェックアウトまでの少しの時間、それぞれが好きなことをして過ごす。
ソファで本を読んだり、テラスで風の音に耳をすませたり。

森のそよぎにつつまれながら、SANU 2nd Homeでの暮らしを、最後のひとときまで味わった。

 

南ヶ丘牧場を散策

広々とした敷地のなかには、やぎや羊、馬、うさぎなどがのんびりと暮らしていて、小さなお子さまも楽しめるえさやり体験ができる。

やぎにそっと餌を差し出すと、くいっと顔を寄せてきてくれて、その愛らしい表情に思わず頬がゆるんだ。

牧場内の売店では、濃厚なミルクの風味が広がる名物ソフトクリームをひと休みに。

 

WHITENOTEでみちくさ

ドライブの途中、ふと目にとまったライフスタイルショップ〈WHITENOTE〉

外観に惹かれ、気づけば店内に足を踏み入れていた。

器やカトラリー、洋服、アクセサリーなど、暮らしを彩るアイテムが丁寧に並び、見ているだけで心がふわっと弾むような空間だった。

 

旅の締めくくりに、やさしい一杯を

那須をあとにする前に立ち寄ったのは、〈中華そば 手打 Kimama〉
店名の印象とは裏腹に、落ち着いたカウンター席が心地いい。

自家製の手打ち麺はもちもち、澄んだ醤油スープはじんわりと身体に染みわたる。
丁寧に仕上げられた一杯を味わいながら、旅の時間をそっと振り返った。

 

みちくさスポット

📍南ヶ丘牧場 - Google マップ

入場無料で動物とのふれあいが楽しめる那須の定番スポット。やぎや羊に餌やり体験ができるほか、濃厚ミルクのソフトクリームは旅のおやつにぴったり。広々とした牧場内で、大人も子どもものんびり過ごせる。

📍WHITENOTE - Google マップ
那須のライフスタイルショップ。器や衣服、アクセサリーなど、暮らしを彩る上質なアイテムが揃う。丁寧にセレクトされた品々は、見るだけでも感性が刺激される。旅の余韻を持ち帰るのにぴったりな一軒。

📍中華そば 手打 Kimama - Google マップ
静かなカウンターが印象的なラーメン店。澄んだ醤油スープと自家製手打ち麺が主役の中華そばは、素朴ながら奥深い味わい。締めの一杯にふさわしい、ていねいな一杯。
※2025年8月現在、夜のみ営業中です。最新の営業情報は公式Instagram などをご確認ください。

 

旅の余韻

車の窓から見える景色は、少しずつ、いつもの日常へと戻っていく。

けれど、身体の内側には、那須で感じたやわらかな風や森の香りが、まだふわりと残っていた。

自然のなかで深呼吸するように過ごした、2日間。出会った人やもの、空気が、自分のなかに静かに積もっていくような感覚がある。

次の旅は、どこへ行こう。

 

text & photo
對馬 杏衣(つしま・あい)|北海道出身。編集者・ライター、プランナーとして活動。月に一度の海外旅をライフワークとし、年間30カ国以上を巡った年も。各地での出会いや風土に触れること、自然の恵みとともにある暮らしに心惹かれ、文章や写真を通じてその豊かさを発信している。北海道と東京の二拠点生活を始めて4年目。都市と自然、それぞれのリズムを行き来する日々を過ごしている。

 

YURIE(ユリエ)

群馬県出身。Instagram(@yuriexx67)で発信する“週末ソトアソビ”が話題となり、アウトドアの楽しみ方を提案。キャンプや旅、商品・空間プロデュース、企業タイアップなど幅広く活動中。

 

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「自然のなかにあるもう一つの家」を持つセカンドホームサブスクリプションサービス。

https://2ndhome.sa-nu.com/2ndhome
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